笑顔の森 〜ポジティブへの扉〜

みんなの笑顔、共感、学びを求めて。

お金よりも大切なこと

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キューバに旅行した時のこと。

 

ホテルのバーで主人と注文したドリンクを待っていた時、隣に一人の男性が座った。どうやら一人旅らしく、話し相手が欲しかったのだろう。私たちに話しかけてきた。

 

隣町に住んでいると知り、それなりに話が弾んだ。軽く自己紹介をして町について話した後、キューバの話に。その男性は何度もキューバに旅行したことがあるらしく、得意げに、

 

初日にバーテンダーやウェイターにたくさんチップをあげるようにしてるんだ。そうすると、滞在中サービスも良くなるし、いうこと聞いてくれるんだよね。

 

などと言う。それを聞いて、立場を利用して奴隷や召使いのように人を扱うのか、と腹立たしくなった。

 

                 ………

 

数日後、その男性に会った。あまり関わりたくなかったが、建前で挨拶と世間話をしていると、

 

せっかくチップやったのに、なんか反応悪いんだよね。

 

という。どうやら作戦失敗だったようだ。チップを多めに渡したからといってふんぞり返って自分の母国語(英語)で話し、奴隷のように扱っていたらそうなって当然だ。

 

私たちはその男性とはほぼ真逆のことをした。スタッフの話す言語を話し、相手を尊重しながら笑顔で冗談を交えながら接した。すると、たくさん話しかけられ、笑顔で丁寧に対応してくれていた。

 

キューバは資源に限りがあるため、石鹸、シャンプー、文房具、痛み止め薬、クリームなどをお土産としてあげるといいとされている。そのため、そんな風にお金を使うくらいなら、こういった物資を持っていったほ方がよっぽど喜ばれたのではないかと思う。

 

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老眼鏡を大量に配っていた人もいた。珍しかったからか、スタッフが群がり、その後誇らしげに老眼鏡をかけていた人もいた。

 

お金は確かに大切で、生きていく上で必要なものだ。でも、使い方がある。もし十分にお金があるのだとしたら、自分のためにでなく、もっと必要としている人のためだったり、誰かが喜ぶような使い方ができたら素敵だなと思う。

 

お金で半強制的に人を服従させることは間違っている。残念ながら世界にはそれが通用してしまうところがまだまだ多く存在するのも事実だ。

 

男性がその後キューバに旅したのか、人とどう接しているのかは謎だが、この旅行で何かを学んだと思いたい。お金を受け取っても変わらぬ態度で接客をしたスタッフは正しかったし、これからもキューバ人としての誇りを持って立ち向かっていって欲しい。

 

今日もみんなが笑顔で過ごせますように💕

 

最後まで読んでくれてありがとう╰(*´︶`*)╯♡

 

※タイトルをお金よりも大切なものにしようかと迷ったのですが、お金は「もの」と考えられても、人の考え、行動、誠意はものというより「こと」かな?と思い、お金よりも大切なことにしました^ ^