いつも私のブログへのアクセス、ありがとうございます。スター、ブクマ、コメント、とても励みになっております。さて、本日は昨晩の出来事について綴っていこうと思います。
夕食を済ませ、いつものようにのんびりと会話を楽しんでいると、突然、キキィィィというものすごいブレーキ音に続き、擬音語では表現できないような鈍い音が響き渡った。
この付近は数ヶ月間ずっとラウンドアバウト(環状交差点)、横断歩道、路上駐車場を設置する工事をしており、数週間前ようやく終わったところだった。
予測はしていたが、工事が終わってからというもの、日々クラクションが聞こえてくるようになった。新しい道やルールに慣れず車が止まったり遅かったりで苛立つドライバーが増えたのだろう。
事故が起こるのも、時間の問題だなぁ…なんて思っていた時のことだった。
会話を中断し、急いで外を見ると、男性が道路の真ん中で自転車の車輪や部品を拾いながら道路脇に向かうのが見えた。
その後運転手らしき男性がその轢かれたらしい男性の元に向かった話し掛ける。
ここからが、ドラマだった。
どこから現れたのか、白いタンクトップを着た若い女性が駆けつけ、また、もう1人、通行人らしき女性も気にかけて被害者と話し始める。
タンクトップの女性は携帯で誰かと連絡をとり始める。911(救急車・警察)だろうとピンときた。
まもなく、おそらく現場付近にいた市役所?で働く男性でが現れ、救急箱らしきものをもって被害者のもとへ。その後消防車が一台到着。彼らも現場付近にいたからだろう。被害者の元へ駆けつける。
数分後、救急車らしきサイレンが聞こえ、タンクトップの女性が携帯片手に手を振って救急車とパトカーを誘導する。大袈裟なようだが、カナダでは一番近くにいる人がまず駆けつけるので、消防車と救急車の両方が来るのはあるあるなのだ。
幸いその被害者は自分で歩け、話もできる様だった。
私は、このタンクトップの女性の行動に感動した。人は家族や友人ならなんとかしなきゃ!と思うのだろうが、他人でもそうできる人ってどれくらいいるのだろうか。私なら呆然と立ち尽くしてしまっていたかもしれない。
…というのも、カナダの大学に通っていた、ずいぶん前のこと。普段通り廊下を歩いていたら、アジア人の女の子が急に倒れたのだ。
こんな状況は初めてで、オロオロするしかない私。しゃがんで「大丈夫?」と言うのがやっとだった。
その時、通りがかった女の子が「どうしたの?」と聞いてきたので説明していると、もう1人女の子が現れて、1人は倒れた女の子に話しかけ、もう1人は911に状況を説明し始めた。
この時、私は何もできなかった自分が情けなくなった。助けた女の子たちは私よりもずっと若く、迷わず対応し、ずっとその子に付き添っていた。
今回の事故で、この倒れた女の子のことを思い出した。
………
私が20歳の時、慣れない仕事でほぼ休みがない状態で毎日働き、体調を崩したことがあった。ある日の帰宅電車内で、気分が悪くなり、立っていられなくなってしゃがんだ時、誰一人として声をかけてはくれなかった。
おそらく、変な人だと思われたのだろう。幸い、兄に電話して迎えに来てもらったが、冷たい世の中だと感じた瞬間だった。
………
状況は違っても、もしかしたらまた似たような場面に遭遇するかもしれない。だから私は主人に聞いてみた。「一緒に応急手当のコース*取らない?」と。
*8時間程度の応急手当のコース(1日で取れる)があり、受講すると修了書がもらえる。
主人はかなり昔に取ったらしいのだが、あまり覚えていないらしいので、いいかもね、と。コロナが収束したら、受講しよう。
緊急事態でも、落ち着いて対応できるよう、また自分自身、もっと胸を張って生きていきたい。カナダ人の落ち着いた対応と利他的行動。素敵だなと感じた。
今日もみんなが幸せに過ごせますように💕
最後まで読んでくれてありがとう╰(*´︶`*)╯♡