今日は完璧主義について綴ろうと思う。
私はいわゆる「完璧主義」だが、この言葉を使うのはあまり好きではない。「完璧」という響きが強調されているようで、なんだかきまりが悪い(笑)。
完璧主義≠完璧であることを強調しておきたい。
私がそうであると気付いたのは、大学に通っていた時。その日は外国文学の試験があった。
試験は50分間。時間との闘いでもあるため、あまり考えすぎると時間がなくなってしまう。考えずに書き始めると、「あ、あれを書くのを忘れた!」と書き直さなければならなくなる。諦めるか、書き直すかを選択しなければならない。
言語は比較的得意なので言語の試験(文法、単語、作文)であればあまり考えずに答えられるのだが、文学の試験は全く別物で、深く考えてから答えるようにしていたため、書き始めるまでに時間がかかった。
35分〜40分過ぎたあたりでみんな次から次へと解答用紙を提出し、退出していく。
私だけが最後まで残り、自分の解答をチェックしたり、言葉を足したりと、最後までもがく。いつもそうだった。
時間になり、用紙を教授の元へ持っていくと、
あなた、完璧主義でしょ。
と言われた。それまで考えたことがなかったのでよく分からなかったが、教授に言われたこの一言で、そうなのかもしれないと思った。
よく考えると…
大学(院)時代
- 試験が終わった後自信がなかったところ、わからなかったところを確認し、できていなかったら後悔し、自分を責める
- クラスメートの点数、クラスの平均が気になる
- 良い点数が取れても、自分のミスを許せない
- 課題などはギリギリまでああでもない、こうでもないと納得できない
日常生活
- 自分が相手にした分だけ相手にも返して欲しい
- 自分のこだわりを相手に要求する
- やろうと決めていたことができないと自分を責める
- 興味のあることなどは徹底的に追究する…など
子供の頃〜高校時代の出来事は、できなかったことやネガティブなことばかり思い出してしまう。もちろんいい思い出もたくさんあるが、できなかった思い出が勝ってしまう。
世の中にはいろんな種類の完璧主義がいるのだろう。私の場合、よく言えば丁寧で慎重だが、悪く言えばこだわりが強く努力はするが、他人の評価が気になり、自分の意見、答え、仕事に自信が持てない。そんな感じ。
そもそも日常生活での「完璧」とはどう言うことなのだろう。人により完璧の定義は違うし、完璧じゃないことで誰かに迷惑をかけるのだろうか。
完璧主義は相当生きづらい。自分に厳しすぎると、自分で自分の首を絞めるだけだ。
私はカウンセラーに
今はできなかったことを焦点に当てているようですが、できたこともたくさんあるんですよ。それに、自分では大したことないことでも実はそれって誰にでもできることじゃないんです。だから、もっとできる自分を褒めてあげてください。
と言われ、多少緩和した。確かに、長い間できなかった自分ばかりを見て、せめてきた気がする。
今は、やろうと思っていたことができなくても、「まぁ、いっか。」と思えるようになった。それで傷つく人はいないのだから。強いて言うなら自分があぁ、できなかったな、と思うくらいだ。
それでも何もかもおろそかにするのも違うと思うので、できる時にできることをして、ベストを尽くす。これでいいのかな、と思うようになった。思うように進まなかったら、その経験から学んで次に活かせばいいだけのことだ。
まだまだネガティブに戻ったりすることもあるが、少しずつ自分を許せるようになってきた。そして、自分を許すこと=他人を許すことに繋がっている気がする。
今日もみんなが笑顔で過ごせますように💖
最後まで読んでくれてありがとう╰(*´︶`*)╯♡