長い間、ボランティアというものは無償で団体、組織、人などを助けるものだと信じていた。ちなみに「ボランティア」という言葉の意味を調べると、
無償で自発的に社会活動に参加したり,技術や知識を提供したりする人,またはその活動。社会福祉,教育,環境保全,保健など,社会全般を対象とする。一般的にボランティアの理念として,自分から行動すること,ともに支え合い協力し合うこと,見返りを求めないこと,よりよい社会の実現を目指すこと,があげられる。
引用元URL:
https://kotobank.jp/word/%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2-170527
とある。多少表現の仕方は違っても、大体はあっている。
日本にいた頃はボランティアをするという意識やそれをする場所もあまりなかったが、海外に住み始め、する機会が増えた。誰かの役に立っているのだと思え、良い気分になったし、感謝されたり、礼状をもらうと、やってよかったなと素直に思えた。
………
友人夫婦と食事をした時のこと。その奥さんと話をしていると、彼女がボランティアを始めたと言う。ただ、意外にも彼女はこう言った。
…ボランティアって自分のためにやってるんだなって思った。
そう聞いて私は彼女の言っていることが理解できず、え、逆でしょ?と思ったが、その時はあまり考えず、反論もしなかった。
それからまた別のボランティアをしたり、いろんな経験を重ねていくうちに、彼女の言葉がだんだん分かるようになってきた。
ボランティアは人のためにするもので、誰かの役に立っていると思い込んでいたが、実はボランティアをすることで、自分の居場所を見つけられ、自分の存在を確認することができるのではないだろうか。
一番わかりやすいのは、就職に有利だから、ボランティアをすること。これは人のためではなく自分のためにしていることになる。
私は様々なボランティアをしてきたが、同時にいろんなことをもらってきたのだ。例えば、グアテマラでのボランティアも、マヤの子供のために何かしてあげたいという思いがあった。でも私がしたことよりも子供や女性たちから学ぶことの方ががたくさんあり、何よりも素敵な笑顔をプレゼントしてくれた。
中には誰かに何かを指導したり時間やスキルを提供し、本当の意味で人の役に立っている人もいるかもしれない。ただそんなケースでも、やはり喜んでくれる人の顔を見れたり、「ありがとう」と言ってくれる人がいたり、自分の居場所があるからこそできることなのではないだろうか。
ボランティアというのは、一般的にはボランティアをする側がされる側を助けると見られがちだが、実はする側がやりがいや生きがいを感じられる場所とも考えられるのではないだろうか。
今日もみんなが幸せに過ごせますように💖
最後まで読んでくれてありがとう╰(*´︶`*)╯♡