※昨日も温かいメッセージやスター、ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m
今日は人種差別の話。
2校目に通った大学院の学部生にブラジル人の男性がいた。彼もESL (English as a Second Language=英語を母国語としていない人が英語圏で英語をを学ぶこと、学ぶ人、または英語を第二言語として話す人)だったこともあり、よく話すようになった。
ブラジルにはいろんな人種の人がいるが、彼の家族はみな白人だった。彼の家族はブラジルからアメリカへ移住したらしかった。彼は既婚者で、8才くらいの女の子がいた。
ある日、キャンパス内にあるカフェでお茶をしていると、彼が娘の話をし始めた。娘が他の人種の子を差別・偏見していないか気になったのだろう。
最近娘と話してたら、仲のいい黒人の友達の話になって、ちょっと聞いてみたんだ。
その子と自分が何か違うなって思うことない?って質問したら、
ある!時々ね、その子ったら本当に頑固なの!とプンプンしていんだ。
と嬉しそうに、そして誇らしそうに言った。それを聞いて、私も微笑ましくなった。
違いを聞かれ、真っ先に答えたのが、肌の色のことではなく、「頑固」。なんて可愛らしい文句なのだろう。
私も小学生の時、そうあるべきだった。
ある日、ブラジル人の男の子が転入してきた。あまりよく覚えていないが、父親の出稼ぎが理由で日本に住むことになったのだろう。
初めはみんな珍しいもの見たさに、彼を囲んで彼のたどたどしい日本語も気にせず仲良く接していた。
でも子供とは残酷なもので(少なくとも私のクラスは)、日が経つと慣れてきてしまい、興味がなくなり、彼と話す子は少なくなっていった。
月日が経ち…。
私はいろんな国に行き、違ったレベルの人種差別を経験した。その度に、酷い人たちだなと腹立たしくなり、悲しかった。
ある国に滞在中、地域がら冷たい人が多く、人々から人種差別らしきものを受けていた。そしてある時、気づいた。「あの時(小学生の頃)のカルマかもしれない」とふと思ったのだ。
そう思い始めると、何であの時あの男の子にもっと親切にしてあげられなかったのだろうと自分を憎んだ。
私が今、人種差別、男尊女卑、ジェンダー、経済的不平等を含む人権問題で世の中や人々に怒りを覚えるのは、その時彼を守れなかった自分に対しての怒りなのかもしれない。
この先、その時の男の子に直接お詫びをする機会はきっとないのだろう。でも私が犯した過ちを教訓に、私がこれまで学んできたことや経験してきたことをできるだけ多くの人に伝えていこうと思う。
これが私ができる、せめてもの償いであり、使命であるような気がする。どの国にも人種差別を始め、様々な人権問題がまだ多く存在する。自分はそんなことしていない、と気づかないこともきっと多いのだろう。
まずはどんな相手に対しても尊重できるかどうか考え、自分を知ること。そしてそこから学ぶことが大切なのではないかと思う。
今日もみんながみんなを尊重して過ごせますように💕
最後まで読んでくれてありがとう╰(*´︶`*)╯♡